ユダヤ人の従兄弟同士が、亡き祖母と関連のあった強制収容所を含む場所へのポーランドツアーに参加して、旅をするお話。話の中で、主人公2人の「痛み」が伝わってくる。人生の「痛み」を感じる映画だった。
人生の「痛み」は人それぞれで、この映画でもデイブとベンジーはそれぞれ違う「痛み」を抱えている。ただ「痛み」を抱えているのはお互い分かるけど、相手の「痛み」が結局何なのか、ぶつかり合うまで分からない。人の「痛み」を知ることとは難しいなと思った。
一方で、案外、自分の「痛み」を言語化するのも難しいと、私は感じた。映画を見ていて、登場人物の「痛み」やストーリーに感化されて、自分の「痛み」に触れた気がした。しかし、それを私は上手く言葉にできない。何が「痛い」んだろう。どうして「痛い」んだろう。映画が終わっても考えていたが、このブログを書いている今も実は答えが出ていない。
「痛み」とは一体何なのだろうか。それを考える時間はまだ長い。