劇場アニメ、『ベルサイユのばら』を観てきた。
私が『ベルサイユのばら』に出会ったのは実家だった。実家の本棚に『ベルサイユのばら』があったのである。それを寝転びながら読んでいて、こんな歴史に紐づいた少女漫画があるのかと驚かされた。
2022年には展覧会「誕生50周年記念 ベルサイユのばら展 -ベルばらは永遠に-」を母と二人で観に行った。実家に漫画があったあたり、母が元々ファンなのである。
さて、そんな『ベルサイユのばら』の劇場版アニメ。
あの漫画をミュージカル調を踏まえながら、ぎゅうっと凝縮させられていた。ミュージカル調も、最初驚きはしたがベルばらといえば宝塚歌劇団でもあるから、相性自体はとてもいいのかもしれない。
そしてやはりオスカルの麗しさは、語らずにはいられないだろう。今回のアニメでも、変わらず麗しい姿を魅せてくれた。また、今回、声優が沢城みゆきさんだったのだが、気高いオスカルの声にぴったりだった。オスカルの凛々しさ。オスカルの苦悩。喜びに満ちるオスカル。どのオスカルも素敵だった。
また、物語の中で語られ、オスカルも苦悩する「自分の人生」というものを、こちら側も考えるきっかけになった。私は激動の時代を生きているわけではないけど、それなりに「自分の人生」に迷うことは多い。アニメを見て自己投影という言い方が正しいか分からないが、考えさせられた。
『ベルサイユのばら』。50年以上経っても色あせない魅力的な作品である。